2015秋ドラマからコンテンツマーケティングのヒントが見えた!

   

2015秋ドラマ感想 タイトル

2015秋クールのテレビドラマも出揃ったようです。
ドラマ離れと言われていた昨今ですが、今期は全体的に視聴率が好調のようです。どんな話題が注目・評価されているのでしょうか?
検索エンジンシミュレーターSeeSで、手軽にWeb上の話題を調べてみました。
今回は、キーワードを「2015秋ドラマ 感想」と設定し、視聴者の話題を調査してみました。ドラマの感想は、Web上でもデータの流動性が高い話題のひとつですので、調査日を考慮しながらデータを読み解いていきたいと思います。さらにビジネスのヒントに応用できるポイントを探ります!

高視聴率ドラマは、Web上でも話題に

10/26に「2015秋ドラマ 感想」で調べた結果をご紹介します。データ元は137件のWebデータです。

2015秋ドラマ感想 キーワード分類グラフ
収集したWebデータ全体を分類したグラフです。ブログ(53.8%)、まとめ(15.4%)、ソーシャル(7.7%)と、視聴者サイドの声が強く集まった母集団ですね。

朝ドラ「あさが来た」日9「下町ロケット」がWeb上でも大きな話題に!

10/26(月)時点でのWeb上の話題は何なのか、テキストマイニング(*1)という手法を使ったネットワーク図を見てみましょう。

*1 SeeSテキストマイニング
SeeSでは特定のキーワードで検索した際に表示される全てのWebページの文章情報から、関連度の高さに応じて相関図を表示します。 これにより膨大な文章情報(ビッグデータ)から概要を把握する事や、マーケティングに必要なデータの抽出にご活用いただけます。

2015秋ドラマ感想 ネットワーク下町ロケット

ネットワーク図全体から、話題の中心になっている部分を抜粋した図です。

NHK朝ドラ「あさが来た」と、TBS系の「下町ロケット」が大きな話題です。どちらも高視聴率のドラマですね。

「あさが来た」(初回視聴率21.2%)は毎朝放送されていることもあり、「感想」との関係性が強いようです。

「下町ロケット」は「初回」と結びついています。初回視聴率が16.1%、2回目が17.6%と高視聴率を更新したことで話題が盛り上がっているようです。調査日が月曜日だった(放映翌日であり、週末のドラマ視聴率が話題になる日です)のも影響していると推察されます。

なお「2015秋ドラ 感想」の調査データ全体で重要なキーワードとして出現しているのが、「あらすじ」「キャスト」「ネタバレ」「視聴率」です。ドラマの感想に大きく関わる要素であり、この4 つの要素に関わる情報が多いドラマは、さまざまな形で話題になりやすいと言えます。

話題性では明暗が分かれたゴールデン帯のドラマ

話題にされやすい「偽装の夫婦」「遺産争族」「エンジェルハート」「オトナ女子」

民放ゴールデン帯のドラマで他に話題になっていたのは、「偽装(の)夫婦」(初回視聴率14.7%)「遺産争族」(初回視聴率14.2%)「エンジェルハート」(初回視聴率12.5%)「オトナ女子」(初回視聴率9.9%)の4本でした。今シーズンを語る上で話題にされやすいドラマの代表ですね。
この中で、話題がタイトル以外に拡がっているのは「偽装(の)夫婦」。「結婚」「義母」と紐付いています。義母の存在感が作品人気の鍵を握っているのかもしれません。
その他の作品は、視聴率をキープするためには、今後の話題を引っ張るキーワードが必要になりそうです。

タイトルよりも「完全悪女」が話題の「サイレーン」

2015秋ドラマ感想 完全悪女

 

今回の調査で、最も興味深い兆候が現れたのが「サイレーン」(初回視聴率12.9%)です。

全作品で唯一、タイトルではなくサブタイトルの「完全→悪女」が話題になっているのです。タイトルの印象よりも、「完全悪女」が注目されていることが裏付けられます。悪女を演じている菜々緒さんの存在感の強さが評価され、データ上にも出現しています。

悪女?

ネットワーク図に話題はないけれど注目の3作品

先行型でWeb上有利な「デザイナーベイビー」

「デザイナーベイビー」(初回視聴率5.8%)は、9/22スタートという先行要素が検索上で大きく影響しています。NHKドラマは特殊な放映の仕方をするのでちょっと扱いが難しいですが、Webでは情報を先出しした方が有利という原則が今回の調査でも裏付けられました。

濃いファンがいそうな「コウノドリ」

「コウノドリ」(初回視聴率12.9%)はネットワーク図に出現していないので、「2015秋ドラマ 感想」という俯瞰的な視点や他作品との比較ではあまり語られないドラマのようです。
いわゆる「濃いファン」がつくタイプですね。「コウノドリ 感想」で調べると興味深いデータが取れると思います。

「月9」の危機?!「5→9(5時から9時まで)~私に恋したお坊さん~」

「5→9」(初回視聴率12.9%)はタイトルに表記ゆれがあり、サブタイトルも長くて略しにくい、まず検索に不向きなタイトルです。
ネットワーク図に出現していないので、視聴率のわりにはあまり感想や話題の拡がりがないドラマと言えます。
そしてこのドラマは、かつて話題性の高かった「月9」枠なのですが、今回の調査では「月9」とそれに関連するキーワードが話題としてデータに上がっていません。「月9」の話題性や注目度が衰退しているひとつの裏付けになりそうです。

Webと相性の良い深夜ドラマにも注目!

今回のネットワーク図でもう1点注目したいのは、予想以上に深夜ドラマの話題が多く出現していた点です。

深夜ドラマの「サムライ(せんせい)」「青春→探偵(ハルヤ)」「孤独のグルメ」「テディ→ゴー」が話題になっていました。
Webで感想を発信するような視聴者層と深夜ドラマのターゲットが合致している表れと言えます。それにしても、「2015秋ドラマ 感想」というキーワードで、これだけ深夜ドラマが話題になっている事実は見逃せません。

話題の切り口・タッチポイントの多さが重要

高視聴率のドラマ=集客ができているということですので、マーケティングのヒントを学びたいものですね。

総合的に多く出現するキーワードとしても順位が高かった「下町ロケット」について、キーワード関連性分析という手法で深掘り調査をしてみました。

【キーワード関連性分析 「2015秋ドラマ」と「下町ロケット」】

2015秋ドラマ感想 関連性分析

直木賞、WOWOW、池井戸潤…などが関連性の高いキーワードとして上がっています。
こちらの分析からも、視聴者がドラマについて語りやすい話題がすぐに思い浮かびます。

  • 直木賞(の原作がある)…あらすじ、ネタバレ、本とドラマの比較
  • WOWOW…WOWOW版ドラマとの内容比較、キャスト比較、演技比較
  • 池井戸潤…他の池井戸作品との比較 他作家のドラマ化作品との比較

情報・コンテンツを、複数の媒体(メディア)を駆使して伝達し、相互作用を狙う戦略を「クロスメディア戦略」と呼びます。

「下町ロケット」は、クロスメディア戦略がうまくいった事例といえます。その結果、単なるドラマの感想以外でも視聴者サイドで話題にできる切り口・タッチポイントが非常に多くなっていますよね。
2015年の夏クールドラマ「デスノート」も原作の漫画や映画があり、話題の切り口やタッチポイントの多い作品でした。

前述したように、ドラマの話題は「あらすじ」「キャスト」「ネタバレ」「視聴率」に絡めるポイントがあると有利です。さらに今はSNSを活用し、視聴者サイドでもどんどん情報を発信・共有化する時代ですから、視聴者視点でも語りやすい話題の豊富さ・視点の多さが集客に繋がります。

話題の切り口・タッチポイントの多さを意識すること、共有化されやすい情報を発信・喚起することは、コンテンツマーケティング、コンテンツSEOの施策にも応用できる考え方です。ヒットドラマの法則を分析して、ビジネスのヒントにしていきましょう。

ところでデータを読み解く際には、「出現していない」点からもヒントを得られることがあります。

今回調査してみて、一切話題が出現してこなかった秋ドラマが「科捜研の女」でした。
1999年に第1シリーズが開始され今回で第15シリーズ、クール毎の新作ドラマとは条件が全く違いますが、初回視聴率は13.5%!
誰も感想を語らず話題にもしないのに確実に観ているサイレントマジョリティーが確保できていると推測されますから、まさに継続は力なりです。
コンテンツが資産化したという事例として、こちらも参考にしておきたいものです。

まとめ

  1. 2015秋ドラマは高視聴率の「あさが来た」「下町ロケット」がWeb上でも話題に
  2. 「悪女」に注目。また深夜ドラマはWebの話題になりやすい
  3. 「下町ロケット」はクロスメディア戦略の成功例。話題の切り口・タッチポイントが多い

今回、実は「悪女」がとっても気になったのでデータをさらに分析していたら、月9に出演している紗栄子さんも「悪女」として話題に上がってきていますね~!これは月9の復活も悪女にかかっているのかもしれません。

「悪女」が2015秋ドラの注目キーワードと言えそうです。各ドラマに登場する悪女を探して、悪女特集を組んだりするとドラマ界全体が盛り上がりそうですね!

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