ビッグデータマーケティングの第一歩!ビッグデータをビッグデータで解析する。

   

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前回の今さら聞けない、「ビッグデータ」って何?ビッグデータの定義をカンタン解説!では、ビッグデータの意味や定義をわかりやすく紹介し、さらにWeb上のビッグデータ解析でわかった世間の認識の重要ポイントをご紹介しました。

今回は引き続き、マーケティングのいまがわかるSeeSで調査した「ビッグデータ」についてのマーケティングレポートから、気になるトピックを読み解いていきます。
※マーケティングレポートは、前回記事の最後にオープンデータとして掲載されています。どなたでもダウンロードできます。

ビッグデータマーケティングが注目される時代、まずその前提となる「ビッグデータ」について市場の話題をチェックしましょう。「ビッグデータ」をビッグデータで解析すると、今誰がどんなことに注目しているのか、ポイントが見い出せます。

みんなが注目!ビッグデータ

「ビッグデータ」について語っているWebサイト347件をドメイン別に分類してみたグラフです。

ビッグデータ ドメイン分類

とても多い分類数(ほぼすべての分類項目が出現)となっており、あらゆる分野で語られているキーワードだと言えます。
ニュースが全体の半数を占めますが、その次に企業・ビジネスといった分野だけでなく、ブログ、ソーシャルでの話題がけっこうある点に注目です。ちなみに調査日が2015年12/14(月)、この調査日も重要なポイントになっています。
ブログのトップには「アメブロ(ameblo.jp)」が出てきました。ちょっと深掘りすると、「芸能人」「リアルタイム」「検索」といったトピックが挙がっているようです。…芸能人って?
このような全体情報を頭に入れて、具体的な話題を見てみましょう。

ビッグデータに関する、重要なトピックとは?

「ビッグデータ」というキーワードで注目されている話題を見るため、テキストマイニング(*1)という方法で重要なトピックを抽出します。

*1 SeeSテキストマイニング
SeeSでは特定のキーワードで検索した際に表示される全てのWebページの文章情報から、関連度の高さに応じて相関図を表示します。 これにより膨大な文章情報(ビッグデータ)から概要を把握する事や、マーケティングに必要なデータの抽出にご活用いただけます。

最重要キーワードが「活用」「分析」「ビジネス」「サービス」である点は前回ご紹介しました。今回は、ちょっと気になるトピックをピックアップして見ていきます。

ビジネス的には「産業革命」

ビッグデータ 産業革命

2013年に出版された「ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える」(ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ著)の影響が大きかったこともあり、タイトルにある「産業革命」というキーワードに紐付くトピックが出現しています。インパクトがある表現として使われているのでしょうね。この話題を深掘りすると、「デジタル化」や「革新」「モノづくり」といったキーワードとも関係が深いようです。
会長」が紐付いているのが面白いですね。いま、ビッグデータの重要性や活用といった大きな展望を語り、注目される方は、会長ポジションのようです。

テクノロジー的には「ハイブリッド(クラウド)」

ビッグデータ ハイブリッド

情報システム系のちょっと難しそうなキーワード「ハイブリッド」も出現しました。
ごくカンタンに言いますと、広く一般に提供されるようなデータ+その環境(パブリッククラウド)と、社内など限られた人々で使うデータ+その環境(プライベートクラウド)を、組み合わせていいとこ取りしようというシステム形態「ハイブリッドクラウド」についての話題です。
膨大な量のデータを扱うにはデータ保管コストもかかります。限られた大企業や国家規模の研究機関しかビッグデータを扱えないというのでは、市場も広がりません。
ビッグデータをいかに多くの人・企業が便利に活用できるかという課題に対するひとつの方向がこのハイブリッドクラウドです。固定費を削減しつつセキュリティも守るといった、ビッグデータ活用のための課題解決策が話題となっているのです。

この話題は深掘りすると「オンプレミス」「仮想化」「デプロイ」など、どんどんテクノロジー寄りのワードが出てきます。技術屋さんが専門用語や英語をそのまま使いすぎる傾向が、技術を事業化・一般化していく際の壁となるといった課題もちょっと感じられます。

さてここまではビジネスベースで語られていそうな話題ですが、謎の話題が出現しています。

一般消費者・トレンド的には「芸能人のつまずき、不祥事」

ビッグデータ 芸能人

芸能人-つまずき/不祥事」が話題になっています。
これは、12月13日(日)に放送された「芸能人つまずきビッグデータ(フジテレビ)」というTV番組の内容が出現しています。
この番組、別にビッグデータを啓蒙しようという趣旨ではなく(もちろんビッグデータの定義とか標本分析とビッグデータ分析の違いなども関係なく)、単に「世間みんなが話題にしてるよね」というレベルで「ビッグデータ」という言葉が使われているノリだったようです。
それでも、ここまで話題として出現するのですから、テレビの効果恐るべしですね。番組タイトルは共起関係の強さでも大きな影響を及ぼしており、瞬間的にテレビの話題が大きく世間で騒がれる状況が掴めました。

なぜテレビ番組がこれだけ影響するのか?

それにしても、テレビ番組のタイトルがここまで翌日のデータに影響するものでしょうか。
調べると、この番組は「しくじり先生(テレビ朝日)」という番組に似ている疑惑という、若干の炎上要素があったようです。(話題を深掘りしても、番組に登場した「神田うの」さん、「ベビーシッター」などの他に、「しくじり先生」というキーワードが上がってきました。)

原因はそれだけではありません。
Web上では、集客のために、テレビ番組やドラマの予想・予測などを早めに記事にするという傾向が強まっています。この「芸能人つまずきビッグデータ」という番組も、見た後の感想だけでなくすでに開始前に予測や紹介の記事が複数存在していたため、話題の広がりがより早く大きくなったと考えられます。

今の世間の実態、テレビを見ながらネットもチェック、さらにSNSで拡散、といった情報のキャッチボールによる相乗効果によって話題の影響力が増大していく構図が浮かんできます。
(この「予測好き傾向」や「話題の拡散」については、またいずれ改めて詳しく考えてみたいと思います。)

ちなみに「つまずき」「芸能人」という言葉自体は検索エンジンにあまり評価されていない状態です。単発番組であれば話題としては早くに消えていくと思われます。

ビッグデータ つまづき 下位

(この図の見方:同じぐらいの出現サイト数でも「つまずき」「芸能人」は検索エンジンに評価されていないし、「hadoop」「コスト」「iot」は評価されている=これから注目のキーワード、ということです。)

なお、NHKは2011年の東日本大震災を契機とした「震災ビッグデータ」や「つぶやきビッグデータ」など、ビッグデータを活用した番組をこれまでも制作してきており、2015年「データなび」でデータジャーナリズムに本格的に取り組む姿勢を見せています。
(「つまずきビッグデータ」という番組は、「しくじり」に意味が似て「つぶやき」に語感が似た「つまずき」プラス「ビッグデータ」と、パクなかなかよく考えられたキーワードがタイトルに使われていたわけですね。)

「ビッグデータ」の今後は?認知から普及、3つのステップ

「ビッグデータ」をビッグデータで調べてみた結果、ビジネスの展望・技術背景や課題・一般の「世間の声」的な関心という3通りの注目ポイントがある点がわかりました。
この現状から考えても、「ビッグデータ」の認知度は次の段階=よりメジャーな認知、一般への普及段階に来ているようですね。

【ビッグデータ 認識段階イメージ】

ビッグデータ イメージ 階段図

※ SeeS編集部が独自に作成したものです。

普及段階ということは、今回のテレビ番組を見て分かる通り、ビッグデータの定義や概念自体はちょっとぼんやりしていく傾向になりそうです。
むしろビッグデータから何を読み解き、どんなビジネスやサービス(役に立つこと、面白いこと)を展開するのかという方に注目が集まっていくでしょう。
ビジネスでビッグデータを活用する場合には、市場傾向・費用対効果・人材の問題などもよく考え、効果的にデータを活用していきたいものです。

まとめ

  1. 「ビッグデータ」は今やあらゆる分野で話題となるキーワード
  2. 「ビジネス:産業革命」「技術:ハイブリッド(クラウド)」「一般:芸能人」の話題に注目
  3. 「ビッグデータ」の認識が普及段階にあるという時代のステップを押さえておこう

前回・今回と、「ビッグデータ」について、定義のおさらいと2015年末における現状把握を行ってきました。
データは活用しないと意味がありません。2016年は、データ活用やビッグデータマーケティングについて、さらにさまざまな話題をご紹介・解説していこうと思っておりますので、どうぞお楽しみに!

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