Googleトレンド急上昇!NHK朝ドラ「マッサン」はウイスキー人気に火をつけるか?

   

ウイスキーで乾杯9月末から放送開始したNHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」が高視聴率のようです。筆者も見ていますが、ニッカウヰスキー創業者夫妻のドラマは、マーケッターと技術屋の考え方の相違といった現代のビジネスに通じる視点もあって面白いですよね。
ウイスキーに人生を賭けた主人公の姿を見て、実際にウイスキーを飲んでみたくなった人も増えているのではないでしょうか?
Googleトレンドでも明らかなウイスキー人気Googleトレンドを使って調べてみると、9月末から「ウイスキー」の検索数が大きくアップしています。これは前年同月の2倍以上になります。ドラマ開始が9月29日ですから、朝ドラの影響は非常に大きいですね。
検索クエリと売上はある程度比例する傾向がありますが、ここまで急上昇すると通販や店頭での影響も大きいと思われます。実際に街でもウイスキーの売上が伸びているという声があがっています。

http://osaka.thepage.jp/detail/20141014-00000015-wordleaf
THE PAGE大阪 「ウイスキー少しずつ出てます」。NHK朝ドラ「マッサン」好調で需要高まる?

さて、ここで筆者にはひとつの疑問が浮かびました。
日本語では「ウイスキー」「ウヰスキー」「ウィスキー」と、3通りの方法で表記されますよね。「表記ゆれ」の問題ですが、この3つの表記に対してユーザー意識の違いは出てくるのでしょうか?

一般的な表記「ウイスキー」とニッカが使い続けた「ウヰスキー」

SeeSでキーワード解析してみましょう。
ウイスキーのキーワード解析酒税法上の表記はこの「ウイスキー」となりますので、ウイスキーに対する一般的な話題がこちらに現れていると考えられます。
「ニッカ」「歴史」が上がっているのは明らかにドラマの影響でしょうね。また、ウイスキー製造のための蒸留釜「ポット→スチル」がけっこう大きな話題になっています。こちらもドラマの流れから、製造法に関心を持つ方が多くなっているようです。

ニッカのこだわりが検索上でも明らかに一方、「ウヰスキー」はニッカウヰスキーが商号として使用している旧かな遣い「ヰ」を使った表記です。
発音上は「イ」よりも「ヰ」の方が原語「Whi」の音に近い表記ですから、本物にこだわる朝ドラの主人公マッサン(ニッカウヰスキー創業者)の姿勢が商号に受け継がれているように感じられます。
キーワード解析では、ニッカウヰスキーならではのキーワード「余市(ブランドでもあり、蒸溜所の地名でもある)」「ヒゲ→おじ(ブラックニッカのラベルに表示されているヒゲのおじさん)」が出現していますね。ニッカウヰスキーの商品への興味や、実際にニッカの蒸溜所を見学したい(ニッカ→試飲→見学)といったユーザーニーズが現れています。
そして「連続→ドラマ/テレビ」がしっかりと話題に上がっていますので、朝ドラと「ウヰスキー」の結びつきの強さ、朝ドラ「マッサン」の人気が裏付けられていますね。

「イ」か「ィ」か?日本人の中の日本語と英語

さて、「ウイスキー」と「ウヰスキー」の使い分けは、皆様も意識しておられるのではないかと思いますが、「ウイスキー」と「ウィスキー」はどうでしょう?
ほぼ無意識に選択しているようなこの2つの表記、キーワード解析をしてみたら実は大きな違いがあったのです。

外国のウイスキーが目立つ明らかな特徴として上がってきたのは、「ジムビーム」「ジャックダニエル」「ワイルドターキー」「シーバス(リーガル)」などの海外ブランド名です。
また、分野としての「バーボン」「スコッチ」「ジャパニーズ」など、国際的な目線でウィスキーを比較する意識が感じられます。
先ほどの「イ」と「ヰ」でも触れましたが、実際の発音と表記が連動している点にポイントがありそうです。
今回の解析結果からは、「ウイ」よりも「ウィ」の方が原語「Whi」の音に近い表記である=脳内で英語の発音感覚をとらえていると推測されます。
「ウイスキー」と読み書きしている時は、脳内では日本語カタカナのウイスキーが聞こえており、「ウィスキー」と読み書きしている時は、脳内では英語のWhiskyが聞こえ、世界のウイスキーを連想しているのだと考えられますね。
ではこれらの結果を、キーワード設計やSEO戦略に活かしていくにはどう考えればいいのでしょうか?

キーワード設計とSEO戦略のヒントとは?

Google Adwords キーワードプランナーGoogle Adwords キーワードプランナーを使って3つの表記の検索ボリュームを見てみましょう。
圧倒的に検索ボリュームが大きいのは「ウイスキー」です。ユーザーニーズから考えると、幅広く飲料などの商材を扱うECサイト、ネットスーパーなどでしたら「ウイスキー」表記を選択し、一般知識や製造法などのコンテンツを拡充していくのが基本となりますね。

一方、「ウヰスキー」は検索ボリュームが小さいニッチキーワードです。けれど、「ニッカウヰスキー」を指定買いするユーザーや、今回の朝ドラでニッカとウイスキーに興味を持った人には強く響くキーワードです。これは、本物にこだわり、商号にもウヰスキーを使い続けてきたニッカの資産ともいえます。
小さな市場で検索順位をを上げ、コアなユーザーの認知度を高めていくという方法もひとつのマーケティング戦略です。ニッカウヰスキー専門店/サイトや、朝ドラ「マッサン」ゆかりの地の観光宣伝などには「(ニッカ)ウヰスキー」表記が効果的ですね。

原語の発音に近い「ウィスキー」は、輸入商品を主体としたECサイトや、インポートブランドを多く扱うバーのサイトなどで有効だと考えられます。バーボン、スコッチなど、生産国・産地の紹介やこだわりなどを解説するコンテンツが海外通のユーザーに受けそうです。
キーワードプランナーはGoogleがサービス提供するリスティング広告「Google Adwords」内の機能ですが、SEOでキーワードプランニングする時にも便利なツールです。
特に同じようなキーワードで迷っている時など、このように具体的な指標があると説得材料としても重宝しますよね。
この時のポイントは必ずしもボリュームの大きい方でSEOをする訳ではないという事です。

ちなみにウイスキーは英語表記もWhiskyとWhiskeyがあるのをご存知ですか?産地、味や製法の追求とこだわりが、日英とも一般名詞の表記にまで関係しているのです。ウイスキーって本当に奥が深いですね!

まとめ:関連キーワードからチャンスが見える!

  1. 朝ドラ「マッサン」は検索上でも大人気
  2. 表記のこだわりや発音の差はユーザーニーズと関係が深い
  3. 自社の特性、サイトの目的にあった適切なキーワード選びが大切

ウイスキーなどアルコール飲料は広告の規制も厳しい商品なので、必然的にコンテンツ施策が重要になります。
朝ドラの影響でウイスキー関連市場が盛り上がる気運が高まっているのがSeeSの解析からも感じられました。ぜひ、このブームに乗りたいところですね。
今回の解析はSeeSでわかることのごく一部です。「もっと詳しい説明が聞きたい!」「詳細な解析結果を見たい!」「コンテンツ作りのために共起語が知りたい!」という企業様がおられましたら、ぜひご連絡ください。SeeSが独自の視点でマーケティング戦略をお手伝いいたします。

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