妖怪ウォッチのマーケットイン発想とプロデュースの力とは?

   

マーケットイン

前回(妖怪ウォッチを大成功させたクロスメディア戦略とは?)に引き続き、妖怪ウォッチ大ヒットの秘密に迫ります。

ターゲットの明確化によって誕生した共感型のキャラクター

「妖怪ウォッチ」の開発経緯から読み取れるのは、ターゲットの明確化と徹底したマーケットイン発想です。
コアターゲットを、小学生程度の子どもたちに設定。今どきの子どもたちのささやかな日常の悩みや本音をしっかりリサーチして、形にしていったのが「妖怪ウォッチ」のゆるくて可愛い妖怪キャラクターたちです。

感情分析怖くない妖怪たち、という共感型のキャラクターを確立していることが、サイトで使われているキーワードの傾向からも裏付けられます。

クリエイター社長が率いるレベルファイブのプロデュース力

昭和から続く子ども向け作品がなぜ人気なのか分析し、今の子どもに受ける物語のトーンを考え抜き、各商品分野のヒットの法則も取り入れた総合的なプランニング。「妖怪ウォッチ」は、周到なマーケティングリサーチを背景に、売るぞ!売れるぞ!という確信を持って取り組んだプロジェクトなのです。

この売れるコンテンツ×クロスメディアの相乗効果が、大ヒットの土壌となりました。
実際、筆者周辺の小学生たちをリサーチしてみると、メダルのコレクションに夢中の子、ゲーム好きの子、ゲームよりはアニメを見逃さない子…と、楽しみ方のパターンがちょっとずつ違っているのです。連動性もありながら独自にも楽しめる、どのメディア、ツールにおいてもターゲットを引き付けるレベルの内容が提供されているというのは大きな魅力ですよね。名ばかりタイアップではなかなか太刀打ちできないのです。

ターゲットと向き合い、マーケットイン発想からベストなクリエイションを抽出し、各分野に浸透させる…このさじ加減のうまさに関しては、レベルファイブの日野社長が自ら企画するゲームクリエイターでもあるという点も大きかったのではないでしょうか。陣頭指揮者が、現場の視点でキャラクターの個性や玩具ディテールの仕掛けまで具体的に構想できるという強み。日野社長のキャリアとプロデュース力があってこその成功という面もあったと思います。

レベルファイブの頭角ちなみに、頻出キーワード総合順位の7位に「レベル」というキーワードが出ていました。実際のサイトにあたってみると、ゲームでよく使う「レベルを上げる」といった文脈ではなく、「レベルファイブ」という社名に言及しているケースが多いのですね(ざっと目算で73%が社名関連です)。

商品のヒットと共に、レベルファイブという社名自体も知名度が上がり、ブランド化していく傾向が感じられます。
SeeSでは商品名+社名や、競合企業との比較など、さらに詳細な解析が可能ですよ!

妖怪ウォッチの成功は、勇気をいただける話でもあります。マーケティングの視点と熱意を持てば、小さなチームが、開発から周囲を巻き込んで大きな成果を得ることが可能なのです

まとめ 商品開発に役立つ3つのヒントとは?

  1. 商品開発時からのクロスメディア戦略の立案
  2. ターゲットの明確化と徹底的なマーケットイン発想
  3. 周囲を巻き込むプロデュース力

少子化の中、あえて「子ども」をコアターゲットとして向き合った「妖怪ウォッチ」。リスキーな計画だったのでしょうか?
でも子どもは成長します。「妖怪ウォッチ」という、幼児にも出来るRPGで可愛い不思議な日常を満喫した子どもたちは、やがて新しいドラクエ的な冒険の旅を求めるかもしれません。それに今、可愛い妖怪キャラクター達は新しいビジネスの芽を作りはじめています。「妖怪ウォッチ」は、あえてリスクを取りながらコンテンツビジネスの可能性をさまざまに開拓する仕掛けだったとも言えそうですね。

うちには日野社長のような人がいない、そもそも人が足りない、大規模なリサーチをする時間や予算もない、でも「妖怪ウォッチ」のようなヒット商品開発に挑戦したい…そんな時はSeeSがお役に立ちます。
ネット上の膨大なビッグデータから必要な情報をすくい上げ、市場の大きな傾向や現状分析をすばやく効率的に行うことができます。STP戦略(ターゲット絞り込み)を実施する際の事前リサーチにも活用できますよ。

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