男女の違いをキーワードから読み解く!Webデータ心理学

      2016/03/18

男って女って

秋は人恋しくなる季節ですよね。

とはいえ、男と女の間には深い溝があるとも言われております。男性も女性も、お互いのちょっとした気配りのズレから、心がすれ違ってしまった経験が一度や二度はあるのではないでしょうか。

そんなわけで、男性の女性観・女性の男性観を調べることは、恋愛・結婚生活のヒントだけでなく、顧客心理の理解にも役立つはず!と意気込んだSeeS編集部が、男と女の微妙な心理について独自に切り込んでみました。
仕事にも恋愛にも役立つ内容となっております。

ちょっと怖い?本音を知るキーワード「男って」「女って」

男女の本音を探るにはどんなキーワードがいいのでしょうか?
試しに「男って」「女って」と検索窓に打ち込んでみると、Google検索ではこんなサジェストをしてくれました。

男って女ってグーグル

かなり本音が伝わってきますね…。心の声を調べるのに興味深いキーワードだといえそうです。
Googleトレンドも見てみましょう。

男って女ってGoogleトレンド切り取り

人気上昇中のキーワードです。
関連キーワードには「男って」では「男の娘」とちょっと変わった関連語、「女って」では「あの女」と、上から目線の関連語が出現します。さらに、検索してはいけないと言われるグロテスク画像系のキーワードも出てきました。
基本軸として、相手の性をちょっと笑ったり蔑んだりする、心の闇といえる要素が「男って」「女って」というキーワードには付随しているようです。ネットスラングで言う「ディスる」感情です。(ディスる=disrespect、尊敬しない、軽蔑する、ばかにする)

グラフの相関性の高さは、1つのテーマの中で男って…女って…と、両方の特性を述べている話題が多いからだと推察されます。仲良くお互いをディスり合っている複雑な男女心理の表れでしょうか。

このような前提を元に、検索エンジンシミュレーターSeeSで「男って」「女って」のキーワード調査をしてみました。

※SeeSによる調査についての詳細はこちらのページをご参照ください。

Webデータ分析でわかる、女性の厳しい視点

SeeSマーケティングレポートからは、さまざまな定性的情報を読み解くことができます。今回は、データの中から注目ポイントをピックアップします。

調査キーワードの傾向(キーワード分類グラフ)より

男って女ってSeeSキーワード分類

取得したWebサイトデータは「男って」が253件、「女って」が207件でした。

男女の問題はかなりまとめ系のサイトにまとめられているんですね。皆の関心が高い話題といえます。「男って」の話題のほうがニュースサイトに取り上げられている傾向があるようです。

SeeSテキストマイニング ネットワーク図[全体]より

次にSeeSテキストマイニング(*1)のネットワーク図より、男女の本音が見受けられる話題を選んでみました。

*1 SeeSテキストマイニング
SeeSでは特定のキーワードで検索した際に表示される全てのWebページの文章情報から、関連度の高さに応じて相関図を表示します。 これにより膨大な文章情報(ビッグデータ)から概要を把握する事や、マーケティングに必要なデータの抽出にご活用いただけます。

それぞれ、相手の性に向けて本音を語っているので、男性の本音は「女って」に、女性の本音は「男って」に出てくると考えられます。

[男性の本音]

女ってSeeSネットワーク図切り取り2
男性の本音と思えるのは、女性に関しての「地味→ブス」「可愛→退化」といった、ルックスに関する話題です。
男性は女性の容姿に厳しいようです。

[女性の本音]

男ってSeeSネットワーク図切り取り
一方女性は、「男性→ゴミ/ダメ」「生き物→バカ」など、男性の存在自体に対して容赦なく厳しい目を向けているようです。
実は今回の調査、「男って」の方には、ある小説のタイトルがデータ的に影響しています。ですので、「女って」より薄い結果になってもいいはずなのですが、それでもやはり厳しい声が出現してきました。
検索エンジンが「女って怖い」をサジェストしてくるのも納得してしまいます…。

テレビラマやアニメなどを見ていると、インターネットで悪口を書いているのは男性というイメージがあります。しかしデータ上では、悪口の質、厳しさで言えば女性の方がよりキツい発言をしていると言えるかもしれません。

男は女の容姿にキビしいが、女は男の存在自体にキビしい。

 

データの奥から現れた「浮気女」と「ロリコン男」

SeeSテキストマイニング キーワード使用傾向より

次に、キーワード使用傾向を見ると、[全体]も[感覚]も、上位にはほぼ同じ意味合いの言葉が多く出現しました。
前述のGoogleトレンドでも見えたように、男女の話題は対比させて一緒に話題にされることが多いようです。

ただ、上位の言葉に関連するキーワードをたどると、使われている言葉や文脈には男女で違いがあります。
データはさまざまな読み解きができますが、今回は、それぞれ異性を批判する意味合いの言葉で、出現の多さが気になるキーワードに注目してみました。

女って」では、全体ランキング上位のキーワードに結びついて「男-浮気」「自分-浮気」「女性-浮気」のように、「浮気」がよく出現しています。

女って 浮気

男って」では、感覚を表す言葉を選んだ感覚ランキング上位のキーワードに結びついて、「多い-ロリコン」「好き-ロリコン」のように、「ロリコン」という特徴的な言葉が出現しました。

男って ロリコン

女性の「浮気」、男性の「ロリコン」は、お互いの性別における特徴的なネガティブ要素であると言えそうです。

男は「浮気女」をディスり、女は「ロリコン男」をディスる。

 

男は「空間軸」、女は「時間軸」で考える?!

さて、浮気-ロリコンは、男-女のような明確な対義語ではありませんよね。

2つの言葉から、男女の心理の違いを「敵」という概念を使って深掘りしてみます。

敵1

[男の敵と女の敵の違い]

男性から見た「浮気」とは、女性を自分以外の男性に奪われることです。
浮気されるのが嫌と感じる男性は、いつも相対的に誰かと競っている状態なのです。
同じ空間にいる誰かが仮想の敵といえますね。

一方、女性から見た「ロリコン」とは、男性の心を若く幼い女性に奪われることです。
(浮気は行動と結びつきますが、ロリコンはマインドなので、「思うだけでも嫌」という点ではやはり女性の方が厳しい視点を備えていますね…。)
ロリコンが嫌と感じる女性は、現在の自分には肯定感があるとしても、時の流れには逆らえないという点で、自分より若い存在に脅威を感じるのです。
時間的にあとから来る誰か、そして若さそのものが仮想の敵といえます。

この男女それぞれの仮想の敵のポジションを、「時間」という軸・「空間」という軸を使って位置付けてみます。

[男女で違う仮想敵のポジショニング]

敵2

同じ時空で一緒にいる男女でも、仮想敵を意識している軸が男と女では違うんですね。

男性は現時点をベースに、相対的な他者を敵として捉えます。女性は過去・現在・未来という時間の流れをベースに、より若い存在を敵として捉えます。

こうやって図にしてみたところ、男女の心理の違いについてちょっとした仮説が浮かんできました。
男性は空間軸=現在の空間という軸、女性は時間軸=過去-未来の時間という軸を、より強く意識して物事をとらえている傾向があるのではないか?という考えです。

よくある男女のトラブルシーンや怒りポイントをちょっと思い浮かべてみましょう。

男性は「他の男に愛想振りまくなよ!」などと、同じ空間にいる他者と自分との比較で不満を述べることがあります。
一方、女性は「日曜日会えないの?」「なんでこんなに帰りが遅いの!」などと、時間を失うことに対して怒りを示すことがありますよね。
共有する時間を失うことは、より若い自分を相手に見せられなくなることです。
男性は空間軸、女性は時間軸をより強く意識しているという視点で見ると、何だか理解できるような気がしませんか。
このセリフ、男女逆にするとあまりピンときません。
Webデータから推察して出てきた男女心理の仮説ですが、あながち間違いでもなさそうです。
皆様も、身近な人間関係でぜひこの仮説を検証してみてくださいね。

男女の心理の違いをコンテンツ作成に活用しよう

さて、ここまで記事を読んで「このような男女の心理の違いって、何か仕事に役立つのかな?」と思われているマーケティング担当者やWeb担の方もいらっしゃるかもしれません。

今回の仮説に共感を持っていただいた方でしたら、例えば、自社商品のランディングページを男女別に作成してみてはどうでしょうか。

健康ドリンクの例で考えてみましょう。

[ターゲットが男性の場合]

  • 空間軸を意識して、相対的に優位になる点をアプローチ
  • キャッチコピー: 「1日1本で、ライバルに差がつく!」
  • 実践した人・しなかった人との比較をグラフなどで説明

[ターゲットが女性の場合]

  • 時間軸を意識して、お客様の現在や未来の肯定を
  • キャッチコピー:「今が一番輝いてるねって言われました」
  • 飲み続けることで得られる「今よりステキな自分」のイメージを提案

空間軸・時間軸についての仮説はまだまだ研究の必要がありそうですが、仮説を持ってコンテンツを作成していくと、結果を検証するのも楽しくなります。
Webの場合、気軽にチャレンジできるのもメリットですよね!

まとめ

  1. 男は女の容姿にキビしいが、女は男の存在自体にキビしい
  2. 男は「浮気女」をディスり、女は「ロリコン男」をディスる
  3. 男は空間軸、女は時間軸で物事をとらえている…かもしれない

今回は男女の違いについてWebデータの調査結果からポイントを分析し、考察してみました。皆様の恋愛や結婚生活、そして仕事のヒントになれば幸いです。
Webの中の情報には、人間の心理や本音の部分も多く含まれております。今回もアンケートではなかなか掴めない男と女の微妙な心理が垣間見えましたね。

男女の意識の違いについては、以前調べた「ダイエット」のテーマでも興味深い結果が出ていますので、こちらの記事もご参照ください。
参照 『男女で違う!ダイエット意識』WEB解析調査レポート

他にもこんな記事が読まれています

 - マーケティング ,