PDCAサイクルの基本を確認して仕事に役立てよう

   

第4回「ゼロから始めるコンテンツマーケティング講座」「ゼロから始めるコンテンツマーケティング」講座では、これまで概論→消費者の変化→Webサイトのタイプ分類と話を進めてきました。いよいよ実際に新たなWebサイトやビジネスブログの立ち上げをすすめてみたいWeb担当者もいらっしゃるかと思います。
作りたい内容やチームメンバーによって進め方が異なってくる部分ですが、今回は、実施にあたっての心構えを確認した上で、業務プロセス管理・改善に役立つ手法「PDCAサイクル」の基本を押さえておきましょう。

コンテンツマーケティング実施にあたって意識したい3つのポイント

継続性

コンテンツマーケティングは、中長期的なマーケティング施策だということを述べてきました。そのため、実施にあたってはまず「継続性」が重要となります。
少なくとも1年、年次レベルでの長期的なスパンで実施を考えましょう。

更新性

新しい情報がないのでは、その企業のファンもサイト訪問の機会がありません。「定期的に更新すること」が必須になります。よく言われておりますが、コンテンツマーケティングには「覚悟」がいるんですね。

流通性

第3回(『どれが適切?Webサイトのタイプ別に見たコンテンツマーケティング』)の文中でも述べましたが、Webにおいて情報と訪問者の流れ方、「経路」を考えておくことはとても重要です。「店」を作ると同時に「周辺道路」も整備するイメージです。情報の流れ、拡散するルート、訪問者の流入ルートや配分を実施前から意識しましょう。

PDCAサイクルを活用しよう

「PDCAサイクル」とは、PLAN-DO-CHECK-ACTIONという観点で業務プロセスの管理・改善を行う手法の一つであり、さまざまなビジネスプロセスに応用できます。

PDCAサイクルWebサイトの制作・運営レベルに落とし込んだPDCAサイクル図を作ってみました。
仮説を検証し、改善するという仕組みは、継続的な業務の推進に役立ちますね。このPDCAサイクルの考え方は社内意識の共有に使いやすいので、活用していきましょう。

プランニングに不可欠な「要件定義」

今回は主にPLAN(仮説)の部分、Webサイトの立ち上げ時について注意すべきポイントを書いてみます。
Webサイトの基本設計をするための「要件定義」については各社で必要な項目があるかと思いますが、絶対にはずせないのは次の4点です。

何のために=目的
誰に=ターゲット
何を伝え=コンセプト・内容
相手にどうしてほしいのか=目標

目的は抽象的でもかまいませんが、目標と呼応する表現にしましょう。特にオウンドメディアのWebサイトを新たに増設する場合は、組織全体のサイト戦略の中でどのような部分を受け持つのかをはっきりさせることが重要ですね。
また目標達成のために、数値による指標を定期的にとっていきましょう。よく使われる用語がKGIとKPIです。

KGI(キーゴールインディケーター)
重要目標達成指標、目標とすべきゴール

KPI(キーパフォーマンスインディケーター)
重要業績評価指標、ゴールに必要な中間指標

何をKGIとKPIとするのかは、Webサイトの目的や内容によって変わります。
(オウンドメディアのKPIの例:PV(ページビュー)、滞在時間、「いいね!」の件数など)
なおKPIは検証するためのデータですので、実際に活用するのはCHECK(検証)時となります。
PDCAサイクルは、このKGIとKPIをうまく回していくための概念ともいえますね。

「目的・ターゲット・コンセプト・目標」については、社内で意識を共有し、コンテンツマーケティングの実施自体が揺らぐことのないように土台を固めておきましょう。

※なお、誰に訪問してほしいのか=ターゲットの考え方やペルソナの設定については、後日あらためてまとめてみたいと思います。

制作についてしっかりプランニングしよう

継続的なコンテンツマーケティングを実施する際には、コンセプトだけでなく具体的な制作に関わる部分までしっかりとプランニングして進める必要があります。
インハウス(自社内)で編集部を持つ場合、立ち上げ時に検討しておくべきポイントをあげてみました。

  1. どんなWebサイトにしたいのか、参考にしたい他社サイト
  2. Webサイトや記事のテーマ
  3. メンバー(ディレクター・執筆担当者)
  4. 更新頻度
  5. タイトル
  6. 執筆ルール(文字数の目安、文体、フォーマット等)
  7. 業務フロー・スケジュール

チームメンバーで意見を出し合い、自分たちの作りたいものをクリアにしていきましょう。最終的には「要件定義」の一環として決定事項をまとめておくとよいですね。
実際に運営がスタートしてからは、定期的に編集会議を持つことで、基盤を固めつつユーザーニーズに対応したコンテンツを発信していく態勢を作っていきましょう。

準備に1ヶ月~、立ち上げ後はデイリー&月次で考えよう

実際に継続的なコンテンツマーケティングを実施するためのスケジュールイメージです。

  1. 事前1ヶ月程度:Webサイト/ブログ立ち上げのための企画立案・準備
  2. デイリー:オウンドメディア運営
  3. 月次:アクセス解析の分析、合わせて編集会議を行いながら内容を微調整
  4. 3ヶ月後~:施策とアクセス解析の相関を見ながら、デザイン変更などを伴う大きな修正

これはあくまでひとつの参考例ですが、実際に業務として仕事を回していく上でのざっくりとした流れとなります。事前準備にかかる時間は作るサイトのタイプやボリュームによって大きく変わります。(ビジネスブログなどは準備時間から見ても参入しやすい方法だといえますね。)
実施後は、この3ヶ月サイクルを4回続ければ1年、そこで結果を総括してまた翌年のマーケティングの方針を検討することができます。

今回はPDCAサイクルの基本をおさらいしながら、オウンドメディアのWebサイトを立ち上げる時に一般的に注意すべき項目をあげてみました。
最初の定義や仮説はほんとうに大切ですので、しっかりと決め、社内でも意識共有していきましょう。また要件定義を骨組みとする一方で、実施後はユーザーの反応を見て柔軟にチューニングしていく、両者のバランスも大切です。PDCAサイクルを回しながら、Webサイトをブラッシュアップしていきましょう。

他にもこんな記事が読まれています

 - マーケティング