義理チョコは消滅?!バレンタインの話題を3年前と比較してみた

   

義理チョコ消滅

前回の「バレンタイン2016」のトレンドを調査!人気のチョコやギフトをまとめて紹介。では、今年のバレンタイントレンドをまとめてみました。
ところで、毎年同じように見えるシーズンイベントでも、人々の気持ちには変化があります。
SeeS編集部は、2013年に「バレンタインデー2013」というキーワードによる調査を行っていました。厳密には同じキーワードではないのですが、ちょっと比較してみたところなかなか興味深い発見がありました。
2013年と2016年現在、バレンタインに対するみんなの心理変化を紐解いてみましょう。

男子、ピンチ…義理チョコの時代は終わり?

マーケティングのいまがわかるSeeSは、使用しているWebサイトが多いキーワードを、サイト数順に100件まで表示することができます。
バレンタインに関する2013年と2016年のデータを比較してみました。

バレンタイン キーワード出現順位変化

それぞれのTOP10を見て、一番感じたのは…あれっ?9位の「義理」と10位の「本命」(図のグリーン枠)はどこへいっちゃったんだろう?でした。
2016年のデータを調べたら、なんと50位以下。やっと56位に「義理チョコ」58位に「本命」60位に「本命チョコ」が入ってきました。調査キーワードの微妙な違いを差し引いたとしても、大幅なランクダウンですね!

この3年でランクダウンしたキーワード

  • 義理(義理チョコ) 2013年:9位→2016年:56位
  • 本命(本命チョコ) 2013年:10位→2016年:58位に「本命」60位に「本命チョコ」

義理本命の使用サイト数はかなり近いので、おそらく、義理-本命という比較による商品提案が減少しているからと考えられます。義理がなければ、本命という表現をわざわざしなくてもいいので本命の使用も減っていきますよね。この3年で、義理チョコへの意識がすたれて来ていると言ってもいいでしょう。

逆に、2013年より順位が上がったキーワードは何でしょうか?

注目したいのは「イベント」と「ショコラ」(図のピンク枠)です。20位以下、30位以下からTOP10にランクアップしています。

この3年でランクアップしたキーワード

  • イベント 2013年の22位→2016年:9位
  • ショコラ 2013年:32位→ 2016年:10位

前回、チョコレートのイベントであるサロン・デュ・ショコラの定着でショコラティエブランドが浸透したという話を書きましたが、この順位上昇からも裏付けられますね。
ショコラやショコラティエという表現については、2014年に「失恋ショコラティエ」というTVドラマがあったのも浸透に拍車をかけたと思われます。

またイベントについては、デートスポットのイベントゲームのイベントなど、バレンタインイベントが増加・ジャンル拡大している傾向が反映しています。今やバレンタインは、ハロウィンと同じようなイベントテーマとして存在感を増しているようです。

(あくまでデータ上の考察ですが、2016年のバレンタイン、一部の男子は、チョコを貰えずゲームのバレンタインイベントで盛り上がる…という状況が展開されるかもしれません。)

女子、シビア…ぴったりのプレゼントで狙い撃ち!

SeeSでは、「かわいい」や「素敵」といった感覚的なキーワードだけを抜き出すこともできます。
「バレンタインデー2013」と「バレンタイン 2016」、感覚的なキーワードは大して変わらないかと思ったら、1位がぜんぜん違いました。

バレンタイン 感覚キーワード出現順位 変化

この「ぴったり」って、リターゲティング広告やらマーケティングオートメーションやら、特定の相手にぴったり合わせた提案を目指す今のマーケティングトレンドにまさにぴったりなキーワードですね。
相手にぴったりかどうかが重要ということは、不特定多数にばらまくという行動とは真逆のキーワードなので、やっぱり義理チョコの存続は危ういようです…。

感覚キーワード出現順位の変化、そして義理チョコへのニーズが減り、高級ブランドや限定品が注目されている2016年のトレンドを踏まえると、いま、バレンタインのチョコやギフトは、「特定の大切な人特別のブランド・限定品をプレゼントする」傾向になっていると言えそうです。

前回、バレンタインのキーワードを深掘りした際に「リーズナブル」というワードが出てきましたけど、「リーズナブル」って「安い」とはちょっと違いますよね。
reason+able、合理的な、理にかなった、商品に対して価格が妥当な、という意味です。
価格に見合ったグレードやスペシャル感を持つショコラティエブランドや限定セット等なら、目的に対してリーズナブルと感じる女子もいるでしょう。

そう、今時の女子は大切な人にだけしっかり良いものを贈り、義理で無駄な投資なんかしないのです。シビアな金銭感覚を持ち、理にかなったお金の使い方をするといえそうです。
まさに特定ターゲットの狙い撃ち、釣りでいうところの「一本釣り」志向ですね。それだけ、女性たちがシビアな視点で密かに本気になっている心理変化が伺えます。

(さらに、あくまでデータ上の考察ですが、ややマニアックなブランドへのこだわりからすると、自分へのごほうびとしてショコラティエブランドのショコラを購入するスイーツ女子やスイーツ男子も一部いるかもしれません…。)

前回、バレンタイン市場はブランド重視でバブルっぽいと書きましたが、義理チョコをふんだんに用意する八方美人型の女子が多い方が市場規模は広がるような気もしますので、いまの傾向がどう影響するかは企業や店舗のスタンスによっても変わりますよね。
企業側は、厳しい女子のお眼鏡に叶う高品質ブランドを目指すのか、イベント企画など違う新しさで女子も男子も巻き込むのか、いずれにせよ独自の提案力が重要になりそうです。

まとめ

  1. 義理チョコへのニーズは減少
  2. ショコラ、ショコラティエといった本格志向は強まっている
  3. バレンタインイベントの広がりにも注目しよう
  4. 今どき女子は本気で特定の相手を狙う傾向に

ここ3年の変化をデータから見てきましたが、本来のバレンタイン、本当に好きな人に良いものを贈るという行為に立ち戻っている傾向ともいえますよね。
勇気を出して踏み出せば、きっといいことがありますよ。皆さまの恋の成就をお祈りしています。

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